一昨日のことになってしまいますが、武蔵野合唱団第55回定期演奏会が無事、終演いたしました。

創立70周年、小林研一郎指揮（当団）60周年記念の演奏会でした。

こんにちは！

ピアノおとぎ箱♪赤山町教室の高橋美佐です。

今回も、合唱団の一員として歌わせていただきました。オケ合わせ、ソリスト合わせ、当日のゲネプロ、そしてもちろん本番、と進んでいく中で、いつものことですが、様々な想いが駆け巡っていきました。

その中で、ここに書き記しておきたいことは、このところの私のブログでも度々書いている「アンサンブルの心」についてです。ヴェルディのレクイエムはオペラ的な楽曲である、とも言われ、大きな声、迫力、ドラマティックな表現などがクローズアップされがちですが、非常に緻密なアンサンブルを要求されるという難しさがあります。

オーケストラもソリストも（もちろん合唱もですが）テクニックの面でも精神的な面でも、絶妙なコントロールが必要です。

小林先生は「炎のコバケン」という愛称から、燃えるような激しさのイメージがあると思いますが、稽古の中でよく聞く言葉は「メリハリ」。日本語が全く分からないハンガリーのオケの方たちでさえ、先生が「メリ！ハリ！」と仰ると、即座に理解するそうです。

加えてこの10年ほどは「祈りをお願いします」という言葉もよくお使いになり、ピアニッシモをとても大切になさっています。「メリハリ」と「祈り」・・・つまり、我も我もと出しゃばるのではなく、最高の音楽を作るために、今、自分の役割は何か？を常に考えて演奏するということです。

今回の稽古中も、何度となく「バランスを考えてください」というご指示が飛びました。

また、演奏会後のレセプションでは、「他人を慮る（おもんばかる）心を持って演奏する」ことの大切さをおっしゃっていました。

それらは、音楽の表現であると共に、私たちが仲間とうまくやっていくため、世界中がうまくやっていくため、ひいては地球とうまくやっていくために必要なことです。はからずも、ここ最近ずっと私が考えていたことを見事に一致したので、余計に心に刺さりました。

さて、一昨日の我々の演奏は、どうだったでしょうか？会場にいらしたお客様たちによるX（エックス）の投稿がたくさんありましたので、全て読ませていただきました。辛口な意見を述べておられた方が約１名（そのご意見は至極ごもっとも！という内容でしたので、恨んだりはしておりません、笑）、それ以外は概ね好意的な感想をいただきました。

特に、私たちが大切にしてきたものを受け取ってくださった方のご感想は、大変嬉しく拝読いたしました！ありがとうございました。

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