REPORTレポート

「観光ぶらっとこしがや」〜北越谷駅―せんげん台駅 日光道中〜に参加しました!

2019.12.19

「観光ぶらっとこしがや」は、越谷の名所をめぐりながら歩く越谷市観光協会主催のイベントです。
毎回コースや趣向を変えて開催されています。



今回私たちが参加したコースは、日光道中を歩くコースの第3回目。
北越谷駅西口/鴨場/第六天/冷水井戸/香取神社/松崎達磨産業/間久里の立場/せんげん台駅
の順に越谷のまちを「ぶらっと」歩いて巡ります。


出発:北越谷駅



朝9:30に北越谷駅に集合。
3つの班に分かれて行動します。私たちは最後に出発の第3班でした。
班の名札と今日の順路のマップを受け取り、いざ出発!(木乃仔、楽しそうです)
普段歩かないので、元気な皆さんについていけるかどうか不安…。




出発してすぐ目にはいったのが「正千代刃物店」さん。うなぎ専用包丁を製造している老舗の刃物店です。
ショーウインドウには鋏が出来上がるまでの工程が展示されていました。




元荒川土手沿いの道標。
もともと神社があった場所で、背景に見えるメタセコイアのあるあたりに古道が残っているそうです。



この一帯には「河畔砂丘」と呼ばれる砂丘があったのだとか。「河畔砂丘」とは、砂床河川の中・下流域の流路に沿って形成される砂丘のことで、川が曲がっているところを切って家や道路が造られたんだそうです。
越谷に砂丘。海の無い場所には砂丘は無いと思っていたので意外でした。


◆鴨場





20分ほど歩くと最初のぶらっとポイント「鴨場」に到着しました。
ここは宮内庁埼玉鴨場として、皇室の方々もいらっしゃる施設です。
いつもは門の前までは近づけるのですが、この日は警備員さんが立っていて、なにやらものものしい雰囲気…。

しばらくすると黒塗りの外国ナンバーの車が門の中に吸い込まれていきました。どうやら外国の要人が招待されていたらしいです。(そばには行けませんでしたが、門が開いていることは珍しいんですよ!)

※通常は中に入ることはできませんが、年に何回か見学会を開催しています。詳しくは県ホームページや広報誌「彩の国だより」でご確認を。




大林香取神社を道路から見学。



道路沿いにひっそりとたたずむ石仏や庚申塔。
ばらばらだったのものを一か所に集めたそうです。



旧村境(上間久里地区・船戸地区・大里地区との境)だった交差点。この後訪れる下間久里香取神社で夏に行われた獅子舞が、御幣とお札をつけた竹を道路の端に刺していった跡がまだ残っていました。





元はお寺であった大里自治会館脇にあるしょうけら付きの庚申塔。
しょうけらとは、人間の体内にいるとされる三尸(さんし)のことで、様々な病気を引き起こしたりする妖怪みたいなものらしいです。
昔の人はまだ原因がわからなかった体や心の病を妖怪の仕業にしてたんですね。






大里稲荷神社にも立ち寄りました。


◆第六天



二番目のぶらっとポイント、第六天。こちらの祠には、市の有形民俗文化財である「第六天の算額」のレプリカが収められています。
算額とは数学の問題が書かれた絵馬で、問題が解けたことを神様に感謝するために、江戸時代に神社仏閣に奉納されるようになったそうです。




◆冷水井戸



三番目のぶらっとポイント、冷水井戸。
名前の由来は、大名行列の際に殿様が立ち寄ってこの井戸の水を飲んだところ、冷たくて大層美味しいと褒められ、金一封を賜ったことからだそうです。
現在は一般のお屋敷内にありますが、今もこの井戸は使われているようです。レトロなポンプがいい感じです。


◆下間久里香取神社



四番目のぶらっとポイントは、県指定無形民俗文化財である「下間久里の獅子舞」で知られる下間久里香取神社。
この獅子舞は、400年以上前から伝わる家内安全・五穀豊穣を祈る舞で、毎年7月の日曜に神社での米の奉納の後、丸一日かけて地域の家々を回ります。
獅子舞といえばお正月のもの、というイメージがありましたが、なかな盛大で面白そうなお祭りなので、ぜひ今度見学してみたいです。







良い雰囲気です。



下間久里獅子舞伝承410年の記念碑。




◆松崎達磨産業



五番目のぶらっとポイントは、埼玉県指定 伝統工芸モデル工場である「松崎達磨産業」さん。
江戸時代から田んぼなどの農閑期に作られていた越谷だるまは、色白で鼻が高く上品な顔立ちをしているのが特徴です。
4~10月の間は見学も出来ますが、今は繁忙期なので外から見るだけです。

※見学のお問い合わせは 048-975-1121(越谷市観光協会内)へ


◆間久里の立場(たてば) 





最後のぶらっとポイント、間久里の立場(たてば)。「立場」とは、宿場町の間に設けられた休憩所のことです。
今は一般の住宅が建っていますが、昔、このあたりでは鰻が有名で、中でも秋田藩主が必ず立ち寄った「秋田家」さんには「秋田炉(しゅうでんろ)」と呼ばれる藩主専用の座敷があったそうです。
なんとも贅沢な話ですが、今も昔もみんな鰻好きなのは変わらないんですね!




時代を感じる消火栓。普段は気づかないことに出会えるのも徒歩の移動ならでは。


到着:せんげん台駅

お昼の12時過ぎにせんげん台駅に到着。おつかれさまでした!
途中、トイレ休憩もあり、史跡を見学しながらの道程だったので思ったより楽勝でした。
越谷の歴史と魅力を再発見しつつ、健康にも良くて一石二鳥!みなさんもぜひ参加してみてくださいね。

★越谷市観光協会のTさん、ボランティアの皆さん、ありがとうございました。
(木乃仔&kinamama)



「観光ぶらっとこしがや」は、越谷の史跡めぐりの他、お花見やいちご狩りなどいままで知らなかった越谷の魅力を再発見できるイベントです。
スポットを巡りながらなので、楽しく歩けて健康になりますよ!





おまけ:せんげん台駅近くにある「イタリアンバル TAO」さんにてランチ。
せっかく歩いて消費したカロリーを一気に補充してしまいましたが、美味しかったので良しとします。
 

WRITERこの記事の投稿者

koshimaro & miyabi

「こしがやWEB」のキャラクター、越谷だるまのコシマロ&ミヤビちゃんです。

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